どうも、ぼーのです。
とある企業のとある広告が、SNS界隈で話題となっていますね。昨日はテレビでも取り上げられていました。
さてみなさん、何の広告だと思いますか?(タイトル)
ボディコピーラボ13
それは、GODIVAの新聞広告です。
ということで今日は忘れた頃にやってくる企画、ボディコピーラボ。この話題の広告に、迫っていきたいと思います。
さっそく、この広告の全文を読んでみましょう。
ゴディバジャパン
日本は、
義理チョコをやめよう。
バレンタインデーは嫌いだ、という女性がいます。
その日が休日だと、内心ホッとするという女性がいます。
なぜなら、義理チョコを誰にあげるかを考えたり、
準備をしたりするのがあまりにもタイヘンだから、というのです。
気を使う、お金も使う、でも自分からはやめづらい。
それが毎年もどかしい、というのです。
それはこの国の女性たちをずっと
見てきた私たちゴディバも、肌で感じてきたこと。
もちろん本命はあっていいけど、義理チョコはなくてもいい。
いや、この時代、ないほうがいい。そう思うに至ったのです。
そもそもバレンタインは、純粋に気持ちを伝える日。
社内の人間関係を調整する日ではない。だから男性のみなさんから、
とりわけそれぞれの会社のトップから、彼女たちにまずひと言、
言ってあげてください。「義理チョコ、ムリしないで」と。
気持ちを伝える歓びを、もっと多くの人に楽しんでほしいから。
そしてバレンタインデーを、もっと好きになってほしいから。
愛してる。好きです。本当にありがとう。そんな値札ではない、
心からの感情だけを、これからも大切にしたい私たちです。
ゴディバジャパン株式会社
代表取締役社長
ジェローム・シュシャン
バレンタインデーを、好きになってください。
GODIVA
いかがでしょうか。
義理チョコ文化に、チョコレート側のGODIVAが提言するというこの広告は、非常に鮮烈なものとなりました。
社内の人間関係を調整する日ではない。
この一文が個人的には好きですね。そういえばそんな風習になっていたな、と。ふと気付かされた感覚が、なんだか心地よく感じられます。
構成
それでは、ボディコピーの構成を考えていきましょう。
3つの塊で構成されていますので、3つに分けてみたいと思います。
問題提起
まずはバレンタインにおける義理チョコ文化の現状について書いてありますね。後に続く主張のために、問題を提起しています。
そしてその中で女性は「そうそう」共感し、男性は「そうだったんだ」と発見する。
どちらにとっても、先を読みたくなる内容になっていると思います。
解決(主張)
次にその問題を解消するための文章ですね。義理チョコやめましょう、と。男性の皆さんから女性を気遣ってください、と。
だから男性のみなさんから、
とりわけそれぞれの会社のトップから、彼女たちにまずひと言、
言ってあげてください。「義理チョコ、ムリしないで」と。
ここの文章のゴディバさんの優しさというか、人柄の良さが伝わってくる感じが好きです。ちょっとほっこりします。
ゴディバの信念
そして最後に、ゴディバの想い。ただ広告を作るときは、ここの部分からできたんだと思います。
何を言うか決めてから、どう言うか考える。「What to say」と「How to say」と言われるところですよね。
義理チョコという文化が、日本のバレンタインを変えつつある。その現状をゴディバは捉え、未来に何を願うのか。最後の段落部分は、メッセージを受け取る側にとっても胸が熱くなります。
広告で社会を変える
とある広告が話題のようですね(‘-‘*)
— ブラックサンダーさん(有楽製菓公式)@プレミアム義理チョコショップ (@Black_Thunder_) 2018年2月1日
よそはよそ、うちはうち。
みんなちがって、みんないい。
ということで有楽製菓は引き続き「日頃の感謝を伝えるきっかけ」として義理チョコ文化を応援いたします(‘-‘*) pic.twitter.com/hWi9fd5RJL
日本は、
— 阿部広太郎 (@KotaroA) 2018年2月1日
義理チョコをやめよう。
GODIVA
広告で意見を表明する。それがニュースになって広まる。
会社のトップから、彼女たちにまずひと言、言ってあげてください「義理チョコ、ムリしないで」と。
ボディコピーまで読むと、真意がより伝わる。日経新聞にどんと掲載されているのが鮮烈。#広告空論 pic.twitter.com/V7EHptTyxd
義理チョコ文化を応援する同業者の有楽製菓、そして電通のコピーライターの阿部広太郎さん。この広告が発表されてから、僕が気になったツイートです。
このエッジの効いた広告に賛否が沸き起こり、改めてバレンタインとの向き合い方を考えさせられた方も多いのではないでしょうか。
広告で発信し、社会に訴えかけ、世界を変えていく。
僕個人的には、そんな広告の「ちから」というか、「あるべき姿」を見せつけられ、嬉しく思いました。
僕もいつかこれだけ大きな仕事ができるよう、しっかり前を向いて頑張っていきたいと思います。