今週の月曜日、宣伝会議コピーライター養成講座最後の講義がありました。
4月1日に修了式が行われたのですが、4月10日の講義を持って完全に修了となりました。
僕はコピーライターという職業に関して、誤解している部分が多くありました。
今日は主にその誤解について触れたいと思います。
重要なのは言い回しではない
この講座を通じて、僕が痛感したことです。
コピーライターが生み出すキャッチコピーは、レトリックがかっこいいことが重要だと思っていました。
駄洒落などを駆使してかっこいいことを言う、みたいな。
実際、僕自身もその虜になっていましたし。
しかし、僕のそのイメージは違っていました。
重要なのは、誰に何を伝えるかということ。
講座では「切り口」と言われた部分ですね。
その商品をどう捉えるか、です。
それで何ができるのか、いつどのような人に役立つのか。
いやもちろん言い回しも重要ですが、まずはこの切り口をいかに考えるかが重要なことなのです。
超論理的
コピーライターという職業には、センスが必要だとか、ひらめきが起こさなければならないだとか、そんなイメージを持たれている方が多いと思います。
しかし、そんなことはありません。
論理的思考のもと、発想しているのです。
例えばAという商品がある。
その商品の機能は〇〇である。
そのため△△という特性が考えられる。
ターゲットとする人は□□ということを普段から感じていると考えられる。
それらを踏まえ、「☆☆☆☆☆」というコピーを書く。
ちょっと伝わりづらいかもしれませんが、とにかく論理的なのです。
これは鍛錬を重ねれば身に付けることができることです。
そのため、コピーライターは誰にでもなれる職業だと言えると思います。
コピーライターは書く仕事ではない
講座で出題される課題に取り組んで、そしてその好評を講師の方から受けるといつも感じることがありました。
自分が良いと思っていたコピーが講師の方からは良しとされず、反対に自分はイマイチじゃないかと思っていたコピーが講師の方からは良しとされました。
良いコピーを選べないのです。
講師の方が絶対というわけではありませんが、ここでプロのコピーライターとの大きなギャップを感じました。
…まぁ素人とプロだから当然といえば当然なのかもしれませんが。
コピーライターは、書く仕事ではない。選ぶ仕事だ。
僕はこう思いました。
もちろん切り口を考えて書くのも大変ですが、良いコピーを選ぶのが大変なのです。
受講して良かった
コピーライターになることを夢見て、上京して受講したこのコピーライター養成講座。
今、その夢は変わりましたが、受講できて本当に良かったと思っています。
物事への切り口や、論理的思考は、コピーライターだけに限った話ではありませんからね。
僕はコピーを書くことは好きなので、今後もクラウドソーシングなどで積極的に書き続けたいと思っています。
インターネットによってますます広がりを見せるコミュニケーションの技術を磨くという意味でも、鍛錬し続けます。
コピーライター養成講座が終わってからも書き続けることが重要だと、先日の修了式で教わりましたしね。
もし受講すべきか悩んでいる方がいたら、絶対にオススメです。
色々とギャップに怯むことはあるかもしれませんが、それは決して損にはならないはずです。