今日は、エヴァートンを応援する男のサッカーブログ。
第2節サウサンプトン戦と第3節ボーンマス戦の観戦レポートをお送りする。
第2節サウサンプトン戦
エヴァートンvsサウサンプトン
2−1セオ・ウォルコット(前半15分)
リシャルリソン(前半31分)
ダニー・イングス(後半9分)
まずはホーム開幕戦となったサウサンプトン戦。両チームのスタメンはこのようなかたち。
サウサンプトンのDF吉田麻也はベンチスタートとなった。
エヴァートンの第1節からの変更点は、DFホルゲイトがスタメンに名を連ねたこと。
DFジャギエルカが出場停止だったためで、キャプテンマークもこの日はDFベインズの左腕に巻かれた。
デザインされたポジショナルプレー
ホームの大歓声を背にしたトフィーズには、チームとしてハーフスペースを活用する狙いが顕著に見られた。
いわゆる、ポジショナルプレーだ。
例えば、右のSBコールマンがボールを持ったとき。
瞬時にハーフスペースにポジションを取ったウォルコットへボールが渡ると、ウォルコットはサポートに入ったボランチのゲイェへボールを落とす。
そしてウォルコットが空けたサイドのスペースへ、トップ下のシグルズソンが走っていく。
このような意図を感じる崩しが、何度も見られた。(第2節だけではない)
ハーフスペースにパスを出すとき、前方を確認しないときもあるほど、チームとして、攻撃がしっかりとデザインされているのである。
(やるなマルコ・シウヴァ…!)
No.10シグルズソン
この試合はウォルコットとリシャルリソンの2ゴールで競り勝ったが、際立っていたのは、今季から10番を背負うMFシグルズソン。
先のポジショナルプレーだけでなく、セットプレーでも存在感を発揮。
味方の頭に正確にボールを届け、何度もシュートを演出してみせた。
FWトスンとの攻守の連携もまずまずで、今後のさらなる活躍に期待できる。
第3節ボーンマス戦
ボーンマスvsエヴァートン
2−2セオ・ウォルコット(後半11分)
マイケル・キーン(後半21分)
ジョシュア・キング(後半30分)
ナタン・アケ(後半34分)
続いて引き分けに終わったアウェイでのボーンマス戦。両チームのスタメンはこのようなかたち。
エヴァートンのスタメンには、前節負傷交代したシュナイデルランに代わって、20歳のMFデイビスが名を連ねた。
この試合、個人的にはさらに磨きがかかったポジショナルプレーを期待したが、前半41分、FWリシャルリソンが相手DFへの頭突き行為で一発退場。
トップ下だったシグルズソンが左サイドに移り、開幕節と同じく4-4-1での戦いを45分以上も強いられた。
10人のエヴァートンが2点をリード
数的不利のなか迎えた後半11分。なんとエヴァートンが先制に成功する。
サイドに開いたトスンへ、シグルズソンからのボールが収まると、ウォルコットが斜めの動きで前線へ抜け出す。
ウォルコットは中央のデイビスを視線で使いながら、ニアサイドを射抜いてみせた。
ここも、斜めの動きが連動した良い攻撃だった。
さらに、ピックフォードの見事なフィードに抜け出したウォルコットを、ボーンマスのDFスミスがたまらずファウル。
スミスは一発退場となり、10人対10人の数的同数となる。
そしてそのファウルで獲得したFKの流れから、DFキーンが追加点。
勝負は決したかに思われた。
セットプレーから2失点
ところが、この試合はまだ終わらない。
後半30分、やや不運とも取れる判定により、ベインズがPKを献上。
これをFWキングがきっちり沈めると、ホームの大歓声を背にボーンマスが息を吹き返す。
そして後半34分、CKからDFアケが同点ゴール。
個人的には「引き分けでよかった」とさえ思えるほど、ボーンマスには怒涛の追い上げを食らってしまった。
開幕3試合を終えて
開幕から3試合。アウェイの2試合を引き分け、ホーム開幕戦に勝利。
1勝2分は、まずまずのスタートと言えるのではないだろうか。
今季のエヴァートンの特徴は、繰り返しになるが「ポジショナルプレー」だ。
選手の配置がしっかりとデザインされており、攻守において高いチーム力を発揮できている。
またここまで全試合スタメンに抜擢されているウォルコットとリシャルリソンのサイドハーフコンビの活躍も見逃せない。
ゴールやアシストなどといった決定的な仕事をはもちろんだが、この2人は守備の貢献度も非常に高い。
彼らがしっかりと自陣に戻ることで、両SBのコールマンとベインズが最終ラインに加わることができ、より強固な守備を形成できているのだ。
リシャルリソンは次節から出場停止となってしまうが、その分ベルナルジやルーウィンなどいった他のサイドハーフの働きにも注目したい。
さて長々とお送りしてきたが、総じて、今季のエヴァートンは非常に楽しみなチームとなっている。
これから控えるビッグ6とのゲームで、どれだけ力を発揮することができるのだろうか。
個人的には、ビッグ6に割って入る実力を兼ね備えているチームだと思っている。
とはいえ、まずは90分を11人で戦い切れるかというところ。
その部分にも、要注目だ。
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