サッカー大好き男のマッチレビュー。
今回は、プレミアリーグ第4節エヴァートンvsハダースフィールドの一戦について書いていく。
プレミアリーグ第4節
エヴァートンvsハダースフィールド
1−1
フィリップ・ビリング(前半34分)
ドミニク・キャルバート・ルーウィン(前半36分)
結果的に引き分けに終わったこのゲーム。両チームのスタメンはこのようなかたちだった。
エヴァートンは、水曜日に行われたカップ戦で結果を残したFWルーウィン、DFディニュ、ズマの3人がリーグ戦初先発。
対するハダースフィールドは5−4−1のフォーメーション。後ろに重心をかけ、しっかり守ってカウンターをしようという意図が見て取れた。
封鎖されたハーフスペース
試合は序盤から、このハダースフィールドの守備戦術が奏功する。
今季のエヴァートンの特徴は、以前のレビュー記事にも書いたポジショナルプレー。
すなわちハーフスペースを活用した、斜めの動きの連動による崩しだ。
しかしこの試合、ハダースフィールドは5バックでエヴァートンのハーフスペースを封鎖。
たとえば、敵陣ハーフスペースにポジションを取ったウォルコットに後ろからボールが入った場面。
CBが前へ相手を潰しに出ていくと、どうしても赤い丸で描いたスペースが空きがちになるが、この試合のハダースフィールドは5バック。
しっかりとDFがスライドすることで、最終ラインに穴を空けない守備が敷かれていた。
これまでリーグ戦3試合、4−4−2のフォーメーションを敷くチームと戦ってきたエヴァートン。
ハーフスペースにボールを入れても相手を崩せない状況に、ホームで攻めあぐねる状況となってしまった。
先制、そしてすぐさま同点
守備でリズムをつかんだハダースフィールドは、エヴァートン陣内でボールを持つ時間が徐々に増えてくる。
すると、前半34分。
CKからビリングが先制点を奪うことに成功する。
それまで攻めあぐねていただけため、個人的に”嫌な予感”が漂ったのもつかの間。
今度はエヴァートンが同点弾を奪う。
相手DFを1人剥がしたディニュが、左サイドからゴール前に絶妙なクロス。
これを中央で待っていたルーウィンが頭で合わせ、すぐさま同点。
エヴァートンにとっては大きい、ハダースフィールドにとっては手痛い一点となった。
サイドを”えぐる”攻撃が見たい
とはいえ、その後はエヴァートンが、前述した相手の5バックを崩すことができず。
攻撃時には3−4−3になり、前線にはスピードがある相手の攻撃にも手を焼き、ホームでドローに終わってしまった。
今後の課題は、今回のようにゴール前を固められた時の崩しだろう。
個人的には、「ボールを呼び込む裏への動き出しの少なさ」が気になった。
例えば、相手陣内のタッチライン深く、いわゆるニアゾーンにボールを運び、マイナスのクロスでシュートまで持っていく崩し。
これまでエヴァートンのリーグ戦4試合をフルタイムで観てきたが、「サイドを”えぐる”攻撃」は未だ見られていないように思う。
次節のウェストハム戦では、マルコ・シウヴァがどのように修正を施してくるのか。
ホームでの大声援を背に、勝ち点3を獲得する姿に期待したい。
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