いま、ぼくは宮城県の実家にいる。
というのも、昨日まで3日間、岩手県八幡平市でおこなわれた「さすらい合宿」に参加していたからだ。
さすらい合宿とは
日本最大級のクラウドソーシングサービス「ランサーズ」が、地方自治体とタイアップ。おもにフリーランスとして働く人を地方に集め、コンテンツをつくり、地方の課題を解決しようという企画だ。
時間や場所に縛られないフリーランスは地方と相性が良いという側面からも、このような企画が立ち上がったようである。
お題は「ポスター制作」
そして今回、ぼくが参加した「さすらい合宿」の舞台が、岩手県八幡平市。
八幡平市に縁もゆかりもない8名が盛岡駅の改札前で初めて顔を合わせ、八幡平市からのお題「イケてるポスターを作ってほしい!」に取り組んだ。
2泊3日でコンペ
さすらい”合宿”というだけあって、行程は2泊3日。1日目はオリエンテーションと観光、2日目にポスター制作、3日目にプレゼンという、なかなかハードなスケジュール。
ポスターの制作はライターとデザイナーの1名ずつ、合計4チームでおこなわれ、コピー・デザイン・プレゼンなどが総合的に評価されるコンペだった。
が、結果から言うと、ぼくらは入賞できなかった。
観光ポスターの”そういう切り口”
全国の地方観光ポスターを検索すると、多く見られるのは「大自然」や「非日常」を売り出したポスター。
しかし個人的には「ありふれた”そういう切り口”では勝負したくない、”ちがう切り口”で勝負して観光客を増やしたい」と思っていた。だって、あんまり人来てないんでしょ?と。
さすらい合宿で組ませてもらったデザイナーの方も、ぼくと同じような感覚を持っていてくれて。2人でとことん意見交換しながら制作し、納得感をもってプレゼンに臨むことができた。
しかし、である。
コピーやデザイン、プレゼンに問題があり、審査員に伝わらなかった部分もあったのかもしれないが、やはり”そういう切り口”が正解だったようだ。
重視しすぎた納得感
結果を受けたときは、正直、悔しかった。
ぼくたちは、ぼくたちなりに、八幡平市の課題解決のために頭と手を動かしたんだから。けっきょく2日目は寝られず、徹夜でプレゼンを迎えてしまったけど、活き活きと制作できていたんだから。
…でも、今となっては、なぜ入賞できなかったのか、わかる。
ぼくたちは、自分たちの納得感を重視しすぎた。あまりにも、枠を外れすぎたのだ。笑
クライアントの要望に応えてなんぼ、だ。少なくともあの場所では、そういうものだった。
そういった意味で、今回あらためて良い勉強をさせてもらった。
今後のじぶん
そして、今後の自分のキャリアについても、考えさせられる時間でもあった。
プレゼンを終えてから、いっしょに組んでくれたデザイナーの方に「ディレクションやってみたらどう?」と言ってもらえた。じつは、前職のコピーライターの師匠にも、そう言われたことがある。
また、ランサーズの運営の方には「ぼーのくん(仮)のプレゼン、独特だったなぁ」と言われた。
”独特”は、非常に使い勝手の良い言葉ではあるが、ぼくは都合よくポジティヴに捉えている。
ぼくは、ものごとを論理的に整理することが得意だ。プレゼンをすることは、別に嫌いじゃない。誰かを笑わせることは、大好きだ。
今後のじぶんが大切にすべき感覚を得られたように思う。
出会いに感謝
とはいえ、今回のさすらい合宿で得られた一番大きなものは、「出会い」だったように思う。
ランサーズを通して参加した7名の方々も、運営局の方々も、八幡平市の職員や地域おこし協力隊の方々も、みんな素敵な人だった。
今後、なにかチャンスがあれば、またいっしょに仕事をさせてもらいたいと心から思うし、お酒を交わすチャンスは積極的に作り出していきたい。
【【八幡平から】ランサーズ「さすらい合宿」は、まだ続いている。【新宿へ】
最後に、この場を借りて(というかぼくの場だけど)、感謝の気持ちを。
「さすらい合宿」でぼくと出会ってくれたみなさま、本当にありがとうございました。
また、機会がありましたら、ぜひよろしくお願いいたします。
あ。焼き鳥とか刺身とか、結構好きです。