SNSで見かける「控えめに言って〇〇だ」という言い回しに物申したい。
ぼくは、一度も使ったことがない。
いったい、どういう意味なんだい。
どうやら、「〇〇」の部分にはポジティヴな言葉が使われるのが基本形であるようだ。
控えめに言って最高だ。
控えめに言って神すぎる。
というように。
個人的には「控えめに言って最高だ」をもっとも多く見かける印象である。
控えめに言って、最高…
まず、「控えめに言えてなくね?」とぼくは思う。
「こちらのコーヒー、甘さ控えめです」とか言いながら角砂糖を5個ほど入れられているようなものではないか。
この喫茶店の「控えめ」とは…?とならないだろうか。
どうだろうか。
"なる"か"ならない"かで言ったら、なるだろう。そうだろう。
それが、今のぼくだ。(?)
ちがうパターンも考えてみよう。
「いや、控えめに言ってないやないかーいw」
「どこが控えめやねーんw」
というようなツッコミ待ちなのか、というパターンだ。
しかし、どうやら。
話し手各位に、ボケている様子はない。
つまり、ツッコミを待っているわけではないのだ。
どうしても、「控えめに言って」は必要なのだろうか。
単に「最高だ」だけではいけないのだろうか。
社名変更の新聞広告出しますが、社長確認なしでいいですか?ってこういうことだったのね。まあ控えめに言って幸せだわ。返信:社員たちへ、もっともっとやれ!笑。 pic.twitter.com/8BbadIjDdB
— Yusaku Maezawa (MZ) 前澤友作 (@yousuck2020) 2018年10月1日
昨日ファボったZOZOの前澤社長のツイートに、「控えめに言って」があった。
よし、これを書き換えてみよう。
社名変更の新聞広告出しますが、社長確認なしでいいですか?ってこういうことだったのね。まあ幸せだわ。返信:社員たちへ、もっともっとやれ!笑。
うーん
まぁ成り立たなくはない。というか、十分成り立っているけれども。
でも、やっぱりちがうね、こうして見てみると。
まず単純に、文字数が違う。
そしてそのおかげで、ワンクッションがあるというか。
「控えめに言って」がないとストレートすぎる感じで、話し手も聞き手もすこし恥ずかしいかもしれない。
あ、わかった。
ツンデレだ。
ここでわかったぞ。「控えめに言って」の真髄が。
ツンデレだ。TSUNDERE。
素直になれないから、ハナから控えめに言うつもりなんてないのに「控えめに言って」なんてつけてしまうんだ。
そういうことか。
思わぬタイミングで、ゴールテープを切ってしまったな。
割とスッキリできているけれども。
ということで。
明日の夜、「PATERS」でお会いしましょう。笑