どうも、ぼーの(@nobo0630)です。
僕の父親は、国家公務員でした(もう定年で退職しましたが)。短大を卒業してから60歳まで公務員一筋で生きておりまして、その安定した稼ぎにより、僕たち家族は不自由のない生活を送ることができていました。
父親は、僕が物心ついた頃に「公務員になったらどうだ?」とよく言ってきました。自身の生き方に誇りを持っていたのでしょう。
しかし僕は結果的にその勧めに嫌気が差し、いま安定とは程遠いフリーランスとして生きています。
このブログは、若き日の僕のように「親に公務員を勧められ嫌気が差しているあなた」に贈ります。
公務員にある一般的なイメージ
一般の民間企業とは異なり、国や街に務める公務員。
倒産がないことや残業が少ないこと、そして給与面などにより、多くの人にとって「安定」のイメージがあると思います。
一昔前までは年功序列でリストラがないことも、良い点として捉えられていたようです。
父親の言い分
僕の父親にも、そんなことが頭にあったようです。
彼の言い分を改めて思い返すと、以下のようなことを言ってきました。
安定している
まずは何より、コレ。
毎月安定してお金をもらえることをかなり推していました。
仕事の内容などはさておき、とにかく「安定」を推されたイメージです。
将来を考えやすい
また給与が安定しているから、将来の人生を設計しやすいと。
まあ僕自身、息子としてその恩恵をがっつり受けたわけなんですけれども。
将来的な設計には、安定的な収入が必要だと。公務員ならそれが可能であると。
そんなイメージですね。
ラクに稼げる
そして、こんなことも言われました。
おそらく、黙って指示を聞いてやることやっていればしっかりとお金をもらえる、ということだったんだと思います。
父親に詳しく聞いてはいないのですが、僕は学校の延長のようなイメージなんだろうなあと思っています。
子供としての心情
しかし繰り返しますが、僕は結果として公務員にはなっていません。
調べてみると、今は場所によって「安定」が崩れているようですが、選ばなかった理由はそこではありません。
以下のような理由があります。
自分の将来を決めつけられている気持ちになった
親としては、僕の幸せを1番に考えた提案をしてくれていたのだと思います。
しかし僕の能力や好み、また公務員としての業務もロクに考慮せず、まるで思考停止しているかの如く言ってきたと。
それが何だか、癪に障りました。
「親の言いなり」になっている自分、みたいに感じられるのも嫌でしたね。
公務員の良さが伝わってこなかった
また、うちの家族はみんなコミュニケーションが下手くそなこともあり、互いに深く向き合ってきませんでした。
僕としては「公務員はどういう仕事なのか」、父親としては「なぜ公務員が良いのか」を、深く話さなかったんです。
なんというか、さわりだけ「公務員どうだ?」「安定していていいぞ?」って言われる感じ。
こっちとしては、父親のプレゼンの下手くそ加減に嫌気が差しました。まあ、詳しく聞かない僕も僕なんですけど。
会社という仕組みが苦手だった
そしてこれは僕が就職してからの話なのですが、「会社」という仕組みがどうも苦手でした。
目的と方法があるとしたら、方法までをしっかり指定される感じ。本質とはズレた“やってる感”が重要視される感じ。
学校の延長のようにただ怒られないように、ハイハイと言うことを聞く。
そんな会社という仕組みが、僕はそもそも苦手でした。これを書いてる今も苦手です。心がアレルギー反応を起こします。
僕は結局どうしたか。あなたはどうするべきか。
幼い頃から公務員を勧められてた僕は、高校生ぐらいにはもう完全に「公務員にだけはならない」という気持ちになっていました。
そして繰り返しますが家族での会話も少なかったこともあり、大学時代は一切相談することなく黙々と就活へ。正直、父親に対しては「どうせ公務員しか頭にないんだよな」と、諦めの気持ちもありました。
だから就職が決まった時は、事後報告でした。ちなみに社会人2年目に上京を決めた時も、事後報告。引越し先や時期など、全てが決まってから報告した記憶があります。
やっぱりどうしても僕は、自分の生きたいように生きるべきだと思います。
「君の人生は誰のものなの?」
僕は今の人生に不満や不安はありますが、後悔はありません。なぜなら、自分で選んできた道だから。
もし親の勧める公務員になっていたとして、もし人生が上手くいってないと感じていたら…めちゃくちゃゾッとしますね。
親への憤りを抱きながら、生きていくことになりかねませんからね。
Amazonプライムなどで配信されている『東京ラブストーリー』で、三上くんも言っていました。「君の人生は誰のものなの?」と。
もちろん自分が納得して公務員になるのは良いことだと思いますが、まずはやっぱり自分の気持ちややりたいことを優先してほしいと思います。
いま現在、安定とは遠い場所にいる僕が言えるのは、それだけです。この記事が誰かの救いになれば、それが僕の救いです。