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地方創生に興味ありまくりな29歳コピーライターのブログ。

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【週刊エッセイ#56】寛容な世の中がほしい。

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どうも、ぼーの改め大村(@nobo0630)です。

まさかの2日連続のブログ更新です。自分でも驚きを隠しきれていません。

今回のリード曲ならぬリードエッセイは、『トイ・ストーリー4』について書いてみました🙄皆さんは「4」、好きですか。

僕は映画館で観て結構好きな結末だったんですけど、なんだか世の中では不評なんですよね。。

もっと広い心で見られたら、人々の反応は違うのかなあと思ったりもして。いつかどなたかと意見交換できたら嬉しいです。

▼noteではエッセイを毎日更新中▼
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それでも、書く。【11月19日(金)】

宮城県東松島市には、サンドアーティストとして芸術で街を盛り上げる地域おこし協力隊が昨年から着任している。彼は、砂でつくる彫刻“砂像”の世界チャンピオンに輝いた実績を持ち、これまで砂像をつくって20年以上、また200体以上の作品を完成させてきたという。現在は、地域のイベント会場や街角にそのアートを生み出し、東松島独自の話題性をも提供している。取材や登壇依頼を受けることも増えてきたそうだ。

しかし、現在40代後半の彼は、これまで“砂像一本”で食べていくに至るまで長い時間を費やしてきたとも話してくれた。30代後半までアルバイトとの掛け持ちをしていたようで「俺はこんな場所で、こんなことをする人間じゃない…!」と思いながら、倉庫で商品管理を行なっていたという。

諦めなかったからこそ掴めた、サンドアーティストという人生。彼は「自分にはこれしかできないということを、愚直に続けただけですよ」と謙遜しながらも、「でも、続けるための説得力は必要だ。ただダラダラ続けるのは誰でもできることで、そこにクオリティが担保されていなければならない」と語った。それこそ、あまりにつよい説得力だった。



僕は自然と、今の自分を省みていた。毎日noteを書いてはいるものの、正直“ダラダラ”と更新することも決して少なくない。いや、むしろ最近は増えてきたような実感がある。エッセイで食べていきたいなんて考えはないが、自分でも“説得力”が感じられないことに虚無感が漂っていた。偉大なサンドアーティストを前に、ここでいっそ、毎日更新をやめてしまおうかとも思った。



しかし、僕が好きなライターの古賀史健さんが、今日のnoteでこう言った。

書くことに限らず、それを「お勉強」とか「練習」とか「トレーニング」とかの発想で考えているうちはたぶん、最終的に得るものも少ないのではないだろうか。たとえば、のんびりしたウォーキングがダイエットにさほど寄与しないことを知ったとき、「じゃあ、歩かない」を選ぶのか、「それでも、歩く」を選ぶのかは、その人の健康はおろか、人生そのものをおおきく左右する選択だと思うのだ。
(中略)
ゴールや目標をほしがる自分が、ちょっと邪魔だなあと思っています。ただのウォーキングに、ゴールなんてないのにね。
『なんのゴールもない歩みを。』より

あまりにタイムリーで驚いた。たしかに、今の僕には無駄な文章も多いのかもしれない。でも「じゃあ、書かない」のか、「それでも、書く」のか。その答えは、今日こうして更新していることが示している気がする。

古賀さんの文章に救われるかたちで、結局僕は未だ、とりあえず書いていようと思えている。どれほど続くかは分からない。これがどんな実を結ぶのかも分からない。それでも僕は、ただ「書く」と寄り添っていたいのだ。

初めてエッセイのお仕事をいただいた。【11月20日(土)】

引き続き、宮城県東松島市で過ごしている。明日の夜には東京へ戻っている予定で、すでにその帰りが惜しい。まあ、ひとまず明日は地域のお祭りが行われる予定だから、存分に楽しもうと思う。噂によると、東松島市に格納されているブルーインパルスも姿を見せてくれるらしい。

今回、僕は移住体験ツアーに帯同させてもらっている。いつもお世話になっている移住コーディネーターの女性に、そのツアーの模様を記事にしてくれと頼まれたからだ。

これまで具体的な文章の内容は決まっていなかったが、今日その内容が決まった。君が移住に踏み切れない理由を書いてよ、と移住コーディネーターの彼女に言われたのだ。たしかにせっかく来て、ただ「〇〇しました」「〇〇でした」で終わるのはつまらないと思っていたが、まさか自分の話を書くことになるとは思っていなかった。一応、行政の方からのお仕事だったから。

初めてエッセイの仕事をいただいた、といっても過言ではないのかもしれない。ただ、そのぶんプレッシャーを感じてもいる。これまで感じたことのない種類のものだ。これまでnoteで培ってきた内省の力を、今こそ発揮する時なのかもしれない。いや、絶対にそうだ。宮城の方との仕事はいつもありがたいが、今回はとてもワクワクできている。

虚無感と安心感。【11月21日(日)】

宮城県東松島市から、東京のアパートへと戻ってきた。着いたら結構な雨が降っていて、しっかり常備している折り畳み傘をリュックから取り出す。しかし、途中おそらく西日暮里駅で乗り換えるときに落としてしまったのだろう、最寄りの駅に着いた際にはソイツの姿がなかった。仕方なくビニール傘を購入。近々また無印良品に行こう。

旅から帰ってきて、荷物をほどく。それぞれのアイテムを所定の位置に戻し、洗濯機を回す。ちょっと面倒な作業ではあるけれども、これからまた“日常”に戻っていく虚無感と安心感が押し寄せる。旅の最後に現れるこの感覚が、僕は割と好きである。いつものシャワーで身体を流しながら、いつものベッドで寝られることにちょっぴり胸を膨らませる。

今回も、やはり宮城は良いところだった。特に東松島市は、僕が地方で生きるという選択肢を生み出してくれた恩師がいる場所。彼女のためにも、もうそろそろ本格的に移住へと動き出してもいいのではないかと思っている。いや、“ひがまつ”の皆さんにそう思われされた(笑)旅だった。もっと具体的な人生会議をしよう。

未だ覚悟がない自分。【11月22日(月)】

Webサイトで物件を眺めることは、なぜこんなにも楽しいのだろう。間取りや周辺地域の情報を見て、「もし自分が住んだら」を想像する。家具はここに置いて、ここは仕事をする部屋にしようか。スーパーも近く、今より広いキッチンだから、料理を頑張れるかもしれない。今日はふとした時、自分がこれから住む可能性のある物件を検索していた。

昨日まで滞在していた東松島市で、「一体いつになったら移住するんだい?」というような声をかけられた。たしかにお試し移住やらイベントやら、これまで何度も行っているのに、未だ僕は東京に住んでいる。オモテでは温かく迎えてくれながら、じつはウラで痺れを切らしていても、なんら不思議ではなかった。

最近の僕は、宮城のあちこちへと“旅”することが楽しくて、気づけばその目的を見失っていた。旅の目的はたしか…地方や人のことをもっと知るため?自分のできることを探すため?うーん、なんだったっけ。いま思えば、どれも東京との通いではイマイチ深めていけそうにない。

結局、まだ覚悟がないのだと思う。いつまでも“お客さん”として出迎えてくれる地方の方々に、甘えているのだろう。昨日まで滞在していた東松島の旅にて、そう気づかされた。だから今日は、カタチから入ろうと物件を眺めてみたのだった。これから年末にかけて、改めて自分の将来に具体性を持たせてみよう。それこそが、きっと覚悟を固めてくれるのだろう。

寛容な世の中がほしい。【11月23日(火)】

『トイ・ストーリー4』が不評だ。きょうTwitterでトレンド入りをしていたからチラッと覗いてみると、ネガティブな声が多く見受けられた。僕はこれまで1・2・3としっかり観てきて、昨年に映画館で観た4も、良いストーリーだと思った。

(※本記事で4のネタバレはありません)

3でアンディのもとを離れたウッディたちが、新たな持ち主である女の子ボニーや彼女のおもちゃたちと新たな生活を送るストーリー。久々の登場となったボー・ピープをはじめ、最新作でも個性豊かなキャラクターたちが盛り上げる。個人的には、お笑いコンビ・チョコレートプラネットが演じるキャラ…というか、おふたりの演技の上手さには驚いた。前情報を入れずに映画館に行ったため、エンドロールで目を丸くしたことを覚えている。

物議を醸しているのが、この物語の結末。オブラートに包めばそれぞれのキャラクターの「決断」になる。ただ、SNSでは、A (仮)というキャラクターの決断に対して「B (仮)の思いを踏みにじるなんて最悪だ」なんて声が見受けられた。しかも、その数が少ないわけでもなかった。

AとBはストーリー上で直接絡んでいるわけではなく、あくまで両者の思惑を知り得ているのは視聴者だけ。にもかかわらず、結構本気で駄作だなんだと騒ぎ立てる人が見受けられた。僕は鑑賞しながら「まあ、それぞれの考えがあっていいよね」とか、むしろ「ほう、そういう決断を下したのか」なんて感心してもいたが、なんだか、あえて言えばSNSのみんなの視野の狭さに呆然とした。まあ、それこそ、それはそれでいいのだけれど。



そして気づけば、もっと寛容な世の中にならないかなあ、なんてことを考えていた。すごくざっくりだけれども、ファンタジーのキャラクターたちの決断ですら許されないのか。なんて窮屈な時代なんだ。原因はどこにあるのだろう。これから僕は、そんな人々の“器”を広げていく活動をしたいのかもしれない。

不完全が、コミュニケーションの源。【11月24日(水)】

軟毛で直毛の僕は、初めて担当していただく美容師さんに「ほんとサラサラですね(笑)」と言われる。今日もそう言われたから「ありがとうございます」と、いつものように低いトーンの声でおちゃらけた。マスクで顔は見えづらくなっていたが、無表情で返答するのもこだわりのひとつである。

その美容師さんは、まるでパーマをかけたような動きのあるイイ感じの髪型をしていた。しかし驚くべきことに、くせっ毛であるそうだ。いつもぺしゃんこな髪型になってしまう僕は、思わず「えーめちゃくちゃ羨ましいです」と言う。すると「いやいや僕は直毛の方が羨ましいですよ」なんて言われ、「結局ないものねだりですね〜」と顔を見合わせるのであった。まあ、ここまでがよくあるパターンである。

もし、この世の人間の誰もがゲームのキャラクターのように髪型を自由に変えられたら、おそらく生まれていない会話である。直毛もくせっ毛も、思いのまま。明日は直毛、明後日はくせっ毛なんて、気分で自分をカスタマイズできる、そんな世界。

僕らはひょっとしたら、不完全だからコミュニケーションを取っているのかもしれない。仕事でのやり取りは、ミッションを遂行するため。友人との雑談は、寂しさを紛らわすため。人間は誰しも不完全があるから、誰かとコミュニケーションをするのかもしれない。逆に言えば、誰もが完全無欠の存在だったら、果たして他人とコミュニケーションを取るのだろうか。

美容師さんとの会話から、思わぬかたちで“思考の大海原”に飛び出してしまった。結果として、ないものがあるって素晴らしいこと。今日はそういうことにしておこう。

今日はこれから気仙沼。【11月25日(木)】

東京駅に向かっている。今日はこれから深夜バスで仙台駅へと向かい、朝を迎えてからは電車を乗り継ぎ、昼前あたりに宮城県気仙沼市へ到着する予定である。東京のアパートからの移動時間は、約12時間。地球の裏側にでもたどり着けそうな勢いだが、今の僕にとっては東北の太平洋沿いが大切な目的地だ。

今回も宮城の知り合いに誘われて、気仙沼の銭湯で毎年行われているイベントへ顔を出してくる。明日11月26日は、語呂合わせで「いい風呂」の日と言われているらしい。知り合いが出展するから初めて知ったが、先進的で活気ある気仙沼のことだから、きっと面白いに違いないだろう。

夜は現地のゲストハウスに宿泊する予定だ。気仙沼を知る人々がこぞって薦めるゲストハウス『架け橋』。ついに僕もデビューするチャンスだと、2週間前から予約していた。夕飯として「メカジキのハーモニカ煮」を頂けるらしい。ハーモニカ煮ってなんだろうという疑問がまた、高揚感を掻き立たててくれる。

そして明後日もその次の日も、予定はたっぷりだ。そろそろ本格的な移住も検討せねばと思ってはいるが、まずは今回の旅も楽しむこととしよう。

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