ライブストリーミングサービス「SHOWROOM」を手がける前田裕二さんの著書『メモの魔力』。
今さら読み始めたのですが、さすがヒット作だけあって、実践的な金言が多く感じられます。
まだ最後まで読んではいませんが、ここまでで印象的だった内容をシェアしていきたいと思います。
このメモは「備忘録」だけに留まらない。
『メモの魔力』には、前田裕二さんが日ごろから行なっている、メモを使った思考法が書かれています。
ポイントは、いわゆる「備忘録」だけに終わらせず、それをアイデアやアクションに昇華させること。
実際の前田さんのメモを列挙しながら、とにかく“実践的な”内容が書かれています。
メモによって鍛えられる5つのスキル。
前田さんが考えるメモによって鍛えられる5つのスキルは、以下の通り。
①アイデアを生み出せるようになる(知的生産性の向上)
②情報を「素通り」しなくなる(情報獲得の伝導率向上)
③相手の「より深い話」を聞き出せる(傾聴能力の向上)
④話の骨組みがわかるようになる(構造化能力の向上)
⑤曖昧な感覚や概念を言葉にできるようになる(言語化能力の向上)
詳しくはぜひ書籍で確かめていただきたいのですが、とくに印象的だったのは、「⑤曖昧な感覚や概念を言葉にできるようになる(言語化能力の向上)」。
日常の「すごい」や「やばい」が、「どうすごいのか」「どうやばいのか」言語化することの重要性を説いていて、コピーライターとして活動している僕にとっては実用性が強く感じられました。
具体・抽象・転用
そして、前田式メモ術を構成するのが、具体・抽象・転用。
つまり既存の具体的事象から抽象をとりだし、それを転用してじぶんの新しいアイデアを生み出す、ということ。
たとえば。
たとえば、「YouTuberが売れている」という具体的事象があるとして、その要因を抽象化してみます。
たとえば、「テレビのように作り込まれたものじゃなく、未完成さがウケている」とか「枠にとらわれない破天荒な企画がウケている」とか。最後はこれを転用してアイデアを生み出します。
たとえば、「勉強中の専門学生が調理する格安の飲食店」とか「YouTuberの企画を思う存分体験できるアミューズメントパーク」とか。
内容の良し悪しはべつとして、このように考察を深めていけるのが前田式メモ術なのです。
すっかり魔力の虜です。
3ヶ月ほど「積ん読」していたこの本ですが、もっと早く開いておけばよかったと思っています。笑
それだけ、わかりやすく実用性に富んだ内容が展開されているということで。
まだ半分くらいなので、今後もまた面白い内容はここにシェアしたいと思っています。
まだ読んだことがないという方、きっとこれからでも遅くありませんよ。