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ゼロからイチを生み出す、26歳フリーライターのブログ。

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ハリルJが目指しているのは世界の「普通」だ〜W杯最終予選タイ戦

どうも、こんにちは。


今日は非常に良い天気。春の陽気でした。


ということで(?)、昨日のW杯最終予選タイ戦について書こうと思います。

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4−0の完勝

結果的には、4−0の完勝でした。

右サイドの久保の活躍が光りましたね。
3ゴールに絡む活躍。
特に岡崎へのクロスは見事だったと思います。

そして個人的に好きなプレーヤーである香川真司のゴールは感動しました。
PAの中での細かいボールタッチで巧みに相手をかわしてのシュート。
久しぶりに代表での“らしい”ゴールを見たなと思いました。

川島のPKストップもあり、クリーンシートも達成。

この2連戦、6得点で2勝と最高の結果を残しました。

4−2−3−1

一昨日考察した中盤の構成ですが、ダブルボランチに山口と酒井高、そしてトップ下に香川という布陣でした。
つまり従来通りの4−2−3−1のフォーメーションとなりました。

無失点で終えることができたという結果のみを考えれば、その采配には何も言えません。
W杯予選なんて結果が全てですから、最高の采配と言えるでしょう。

しかし内容に目を向けると個人的には、物足りなさを感じました

ポスト遠藤

近年の日本代表において中盤の低い位置には、遠藤保仁という絶対的なコンダクターがいました。
中盤の低い位置から、試合の流れを読み、操る選手です。

彼の特長は、味方を助けるポジショニングと、パスセンスです。
非常にインテリジェンスを感じるプレーが多かった印象を持っています。

日本の攻撃は、いつも彼を通って始まりました。
本田圭佑も香川真司も、彼の存在によって輝くことができていたんだと思います。

ブラジルW杯以降、そんな遠藤の後継者となる新たなコンダクターは誰かと、度々話題になりました。
これまで柏木陽介、柴崎岳、大島僚太といった選手が、キャプテン長谷部の横で試されてきました。

コンダクター不在

そんな中ここ数試合は、そんなコンダクタータイプのボランチの選手が起用されていません。
起用どころか日本代表のメンバーにも、そういったタイプの選手が少なくなってきました。
ボランチにおいて、味方の攻撃を操る、というよりは、相手のボールを奪うことに重きが置かれています。

単純に言い表すことは難しいことですが、コンダクターがいない今の戦術はどちらかと言えば守備的なわけです。

ただこのコンダクタータイプのボランチを使わないという一貫した采配には、ハリルの意図を感じます。
特にここ数試合の采配には、しっかりとした一貫性を感じることができます。
それはそれで、良いことだとは思っています。


しかし個人的には、コンダクターを使って欲しいと考えています。
そのため、昨日の試合には物足りなさを感じてしまいました。

ボールが滞るシーンが続出

守備に重きを置いた戦術により、どちらかと言えば対人能力やボール奪取力に長けた山口と酒井高がボランチに起用された昨日の試合。

結論から言えば、僕は低い位置からのビルドアップが上手くいっていなかったように感じました。
CBの吉田と森重がボールを持ってパスの出しどころを探している時や、味方がサイドでボールを保持している時、パスコースを作る効果的な動きが少なかったように思います。

そのせいで、苦し紛れにFWにロングボールを放り込むシーンを多く見ました。

また、山口と酒井のパスミスが多く、簡単にボールロストするシーンも目立ちました。
シンプルにパス精度が、何ならプレー精度が良くないと思いました。

ハリルにはどう見えているのか

しかし、です。

ハリルにとっては、昨日のボランチの働きが普通だったのかもしれません。
というかこれまでの采配から、もはやそうであって欲しいと僕は願っております。

ハリルがボランチに求めるものは、どちらかと言うと細かいパスの技術ではなくボール奪取力なのでしょう。
ピルロではなく、ガットゥーゾなのでしょう。(この例えは少々極端だろうか)

もちろんシンプルなパスミスは目についたでしょうが、これから世界と戦って行く上で、ハリルが求めるものがはっきりしてきました。
まぁ、これはボランチに限った話ではありませんね。
ガンガン裏へスプリントして行くFW、大一番では攻撃参加を制限されるサイドバックなど、ハリルがやりたいことがわかってきました。

個人的な好みで言うと

完全に個人的な好みの話になりますが、僕はこのハリルのサッカー、嫌いです。
世界に勝つため、日本サッカー協会のお偉いさんたちが選んだ道なのかもしれませんが、僕は好きになれません。

セットプレー、組織力、パスワーク、距離感。
これまでの日本サッカーを、僕が振り返るとこんなキーワードが浮かんできます。

それは世界と比べた時のウィークポイントを、克服しようというものだったと思います。
アフリカと比べたら身体の強さ、南米と比べたら個人の突破力、ヨーロッパと比べたら足元の技術。
そんな日本のウィークポイントを補って、世界と戦おうとしていませんでしたか。
イビチャ・オシム氏の「日本サッカーの日本化」という言葉は、本当に素晴らしい言葉だと思います。

僕が嫌いなのはサッカーの内容だけではありません。
世界の舞台で結果を残せる気がしないからです。

世界の「普通」になってどうする

ハリルの目指すサッカー、僕は世界の「普通」だと思っています。
今はどの国も攻撃と守備の両面でオーガナイズされている。そしてその組織を崩すため、縦に速い攻めが重要視されている。
今まさにハリルが作り上げようとしているサッカーは、現代サッカーの普通です。スタンダードです

世界の強豪国は、それにプラスで圧倒的な個の能力があります。
アルゼンチンにはメッシ、ブラジルにはネイマール、ポルトガルにはロナウド、フランスにはグリーズマン…。

そんな中で、世界に勝てるでしょうか。世界とおんなじことをして、日本が勝てるでしょうか。
昨日の試合を通して、改めてそう思いました。

ただ僕らは、日本サッカー協会のお偉いさんたちが決めた道を、信じるしかありません。

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